盆明けくらいから、通勤の徒歩10分くらいで背中が痛くなった。
始めは数日おきに、9月初旬には毎日痛くなった。
それでも駅について電車に乗れば痛みは治まって、会社最寄りの駅で下車してから会社まで10分の道のりは痛みが出ない。
何のことやら、理由が分からない。
そのうち9月中旬に人間ドックがあり、受診した。
年相応にガタは来ているものの、特段の注意事項は無くドックを終えようとしていた。
最後に医師の問診があり、『尿酸値がギリくらいで問題ないと思う』とのコメントだった。
そうだと思い出し、『通勤途上で背中が痛い』を話したら、『整形外科的な問題(寝違えのイメージ)か、循環器科的な問題(膵炎のイメージ)』とのことで、整形外科と循環器科の受診を勧められた。
まずはヤバイと思った循環器科の予約を取った。
福岡で評判の良いところにした。
すぐの予約は取れず、連休明けの火曜日だった。
その後、病院から電話があり、直近の土曜日に時間指定なしであれば受診可能とのこと。
しかし土曜日は好天で風もない予報だったので『海に出るっ!』のためお断りし火曜日で決定。
病院の予約後に今度は整体の予約。
土曜日の午後が空いていた。海から戻ってもいける。すぐ予約。
その後も晩酌時にちょっと痛んだり、背中ではなく胸が痛んだり、同時に首元がこわばったり(汗)
土曜日に整体に行って様子を話したら、背中を中心に施術しましょうと。
丁寧にやってくれて、終わってからすごく楽になった。
やっぱ外科的要因か!と思って、病院行かなくてもいいかと一瞬考えた。
ただ、連休明け火曜日の9:30予約。
直前のキャンセルは悪いかなとの思いで、予定通り行ってみた。
10時ごろには診察が開始され、尿と血液の検査から。
のちにCTやエコーでの胸部診察。
結果が出るのが14時ごろと。
あ~、会社、午前半休を申請したけれど全休に変更しなきゃ。
会社に連絡をして診察結果を待つこと4時間(汗)
まだですか?って聞いたら、9時の受付の方もまだ終わっていないからと。
ようやく呼ばれ、医師からの説明。
さといとさん!今すぐ入院してください(驚)
え!!! 必要なら入院するけれど、単身赴任で入院準備が必要だからいったん帰らせて!
で、医師からの説明が始まって、『狭心症』
CTからの立体画像で、確かに冠動脈が閉塞気味。
いつ死んでもおかしくないとの説明。
ついては即入院してほしいとのことだった。
先生、だから、いったん帰らせて!
わかりました。ただし、二時間以内に必ず帰ってきてください。もし何かあれば必ず即電話を!
との約束で帰宅&戻りました。
あ、その前に入院承諾書を書いたり、入院手続きを。
それと、ここでやっと家内に連絡。
帰宅&戻りはタクシーでそれぞれ30分程度。
そうそう、その間に病院から電話があって、『夕食の準備が出来るはずが出来なかったので、自身で調達してきてください』と。
急ぎ、病院に戻らなければならないし、タクシーが捕まらないし。コンビニで弁当買って、駅まで歩いてタクシーに乗りました。
スーツケースとも一つバッグ、タクシー運転手は『トランク開いてますから』って、冷たい感じ。
行き先を〇〇病院と告げると、『入院ですか』って。
そうですって答えると、病状を聞かれて。心疾患を患った運転手さんらしく、そこからの気遣いが凄かった。
道中、苦しくないか何回も聞いてくれたし、降車の時も『ゆっくり降りてください』&外からドアを開けてくれて手も差し出してくれて。(人生初のお姫様気分)
もちろん荷物も出してくれて。
こんなタクシー運転手さんに出会えて、なんか嬉しかった。
そして、病院に着いたら個室に案内されて(入院了承時に相部屋が無い説明は受けていたが)。ここで、この病院には相部屋の空きが無いのではなくて、相部屋の設定が無くて『すべて個室』と初めてわかった(汗)
まあ、仕方ない。
それと、部屋にシャワーがあるのだが、17時以降は使用不可と。
こんなこともあろうかと、帰宅時にシャワーを浴びていたので良かった~
そして、心電図計を付けられ常に監視される状態に。
ま、これで一人でぶっ倒れて死ぬことが無い状態に。
そして、最後の?晩餐を摂り、歯磨きして就寝。
翌日は朝食が出て、13時から手術が開始予定。
本人以外の手術の同意も必要とのことで、12:30までに家族が来られないか?と。
実は手術日の水曜日に、九州旅行で家内と家内の友人が来る予定でした。
夕方到着予定を何とか早めて12時過ぎに病院着。同意書もサインしたし、手術に居合わせられました。
そして手術に先立ち、看護師さんに『麻酔、するんですよね?部分麻酔?全身麻酔?』って聞いてみた。
『いいえ!どちらもしません!』って言いながら、左手首に四角い絆創膏サイズのシップをされて、『これで痛くないですから』って(え!)
そして手術内容を聞いたら、カテーテルによるステント挿入術。だそうで、手首の動脈からカテーテルを入れて、肩のあたりを経由して冠動脈にたどり着くよう。
手術が始まって、少しモニターが見える。
カテーテルらしきものが見える。&二の腕あたりがなんかモゾモゾしてる。
まるわかり(笑)
約1.5時間の手術を終え『無事終わりましたよ。気分は大丈夫ですか?』と医師から聞かれ、開口一番『トイレ行きたい!』
実は手術中、医師の肘が下腹部を圧迫して(カテーテル操作をするのに手元を安定させるためと思う)、もともとトイレが近いのに『あ~っ』て感じ
右手は点滴がつながっていて、左手は圧迫止血のバンドとズレ防止のあてぎ。
こんな不自由なトイレ、初体験。
あ~、息子が両腕骨折した時の気持ちがよーくわかった。
そして部屋に戻り、一安心。家内も福岡の私のマンションに戻りました。
夕食が出て、やはり減塩食。
覚悟をしていたこともあるけれど、実母が病院の飯炊きをやっていて、減塩食をいかに美味しくするか、なんてことを聞いていたので、だしが良く効いた食事は美味しく頂けました。
そして、就寝。
やはり今日は疲れた。9時にはWifiが切れるのだが、同時に寝られた。
翌朝は4時前に目覚めて、いつも通りDuolingo。
終わったら退屈でまた寝た(笑)
6時過ぎに看護師さんの血圧&熱測定で起こされる。
その後、7時半過ぎに朝食。
先生が来て話をした後、少し仕事のメールを見たりしたあとに、院内をうろうろした。1階と2階は診察病棟&売店や自動演奏ピアノを置いた待合室などがあり、1時間かけて散歩した。
部屋に戻ると理学療法士さんが来て、今日明日とリハビリしますと。
今日は、院内フロアを1キロくらい歩いて心電図の確認をしましょう。明日はバイクを漕いで確認しましょうと。
そうそう、娘が理学療法士の親戚?の作業療法士を取得すべく
現在大学3年生。
あ~、娘もこんな感じで働くんだろうな~って。
話はそれるけれどこの病院、娘の行く大学の系列の病院だった。
〇〇大学病院の名前は付かないので私は気づかなかったのだが、隣に娘の大学の姉妹校があって、診察時の待ち時間に娘に『姉妹校の隣の病院に検査に来てる』と写メしたら、娘からの返信が『病院のマークが大学と同じだよ』って。
よくよく調べたら大学の系列の病院でした。
あら奇遇。
娘から、『家族割りって無いか聞いてみたら?』って。
娘は割引があるらしい。
理学療法士さんは40代前半の方かな。
僕の足首だけ日焼けしているのを見て、『なんでここだけ焼けてるの?』の質問から、釣りの話になって、アウトドアの話になって、いやいや、リハビリ時間の過ぎるのが早かったこと(笑)
そうそう、手術翌日に医師が来た時に来週月曜日から仕事が出来るかを聞いてみた。
翌週は夜の接待があって、ゴルフの接待が2回あって、あ~あ。なんて思いながら質問した。
『退院したら、お酒も普通に飲んでいいし、運動も普通にして大丈夫です。気を付けるのは血液サラサラ薬を処方しているのでケガをしないことと、水分を多めに取ることくらい。』と言われてびっくり。
私の狭心症は、一般的な動脈硬化によるものではなくて、何らかの原因で冠動脈周辺の筋肉が炎症を起こして動脈を圧迫したもの。そこをステントで広げてしまったので、特に健康上気を付けなければならないことは無いって言いきられました。
家内もその場に居合わせて、目をまんまるくして、『この土日、一緒に旅行にいけるじゃない。』 て喜んだし、会社に連絡して、月曜日の接待も行けるしゴルフも行けると伝えたら、『ちょっと待て!』って、大慌て(笑)
そうですよね。いつ死んでもおかしくないって言われた患者が心臓手術をして、退院したとたんに酒飲んで良いなんて言われたら、びっくりしないほうがおかしいですね。
あ、入院中につらいことが一つ。
動脈の圧迫止血が2日間されたのだけれど、患部は痛くないのだけれど、骨とバンドが当たる部分がどうしても痛かった。よほど痛ければ鎮痛剤をもらえたのだけれど、こんな痛みで(患部ではない痛みで)鎮痛剤はもらえないなと。
そして、退院の日、朝9時に退院手続きをして、家内と友達が来て、その足で私の車で下関にフグを食べに行って、下関港周辺を散策して、日本製鉄の世界遺産を見て、夕方にもつ鍋前田屋でご馳走して帰宅しました。
運転手だったので(笑)昼、夕食時は飲まなかったけど、帰宅してから速攻飲んだ(笑笑)
翌、日曜日は友人が帰る日。福岡空港から15時くらいの便だったので、早起きして糸島観光。
各映えスポットで降ろしてあげて、車は私が乗って近所で待ってて駐車料金を節約。
すごく喜んでもらえました!
今回の画像はモザイク処理が手間なので載せません。
病気の備忘録でした。
読んでいただいたみなさんすみません~
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